樹状細胞治療は樹状細胞から情報を得たTリンパ球が細胞障害性T細胞となり癌細胞を攻撃します。

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診療のご案内

樹状細胞治療

樹状細胞から情報を得たTリンパ球が細胞障害性T細胞となり、がん細胞を認識して攻撃する治療です。

樹状細胞治療とは

樹状細胞は白血球の中の単球グループに属し、がん細胞などの異物を取り込み、その特徴を認識し、得た情報をTリンパ球に伝える役割をします。

樹状細胞とリンパ球

樹状細胞は1つで数百から数千のTリンパ球に攻撃相手の情報・特徴を伝えることが可能と言われており、攻撃する相手の情報を教えられたTリンパ球は全身に広がって癌免疫反応を起こします。

免疫治療は、いくつかの段階を経て癌細胞などの異物を排除しようとする免疫応答を用いて行う治療ですが、下記の様に大きく3段階に分かれています。

第一段階:攻撃する相手の目印(がん抗原)を身体に投与する(ワクチン治療)

第二段階:攻撃相手を樹状細胞が取り込み認識・提示する(樹状細胞治療)

第三段階:攻撃相手の特徴を樹状細胞から教えらえたTリンパ球が癌細胞を攻撃する(リンパ球治療)

この中の第二段階の力を強化する目的で行う治療が樹状細胞治療です。

樹状細胞は攻撃の目印となるがん抗原を取り込み(貪食)樹状細胞の表面に提示することによって、攻撃する癌の情報をTリンパ球に伝えます。樹状細胞から情報を得たTリンパ球は細胞障害性T細胞(CTL)となり癌細胞を認識して攻撃します。

治療方法

当クリニックでは、末梢血から分離した単球を樹状細胞に分化・誘導しておりますので、長時間じっとしていることが難しい方、血管が細い方、全身状態が不安定な方など、従来の方法(アフェレーシスという機械を用いた成分採血)では樹状細胞治療が受けられなかった方でも受けていただく事ができます。
ただし、1回の樹状細胞治療に必要な採血量が150mlほどと多くなりますので、貧血のある方はご相談の上治療が可能かどうか判断いたします。

末梢から採血した単球を分化誘導し、未熟樹状細胞なら一週間後に、成熟樹状細胞なら2週間後に皮下に投与します。

未熟樹状細胞は貪食能力が高く、成熟樹状細胞は抗原提示能力が優れていると言われています。

さて、多くの患者さんは、最初に病名を告げられ、今後の治療予定などを担当医から聞かれると思いますが、その時点では免疫治療を思い浮かべられる方はあまりおられません。

手術を受けられる前に免疫治療のことも考え、手術される病院に癌組織を清潔に凍結保存していただくことを考えていれば、この細胞を樹状細胞治療に用いることが出来ます。しかし多くの方は手術後、ある程度の治療後に免疫治療を考えられることが多く実際に樹状ワクチン治療をされる方は多くありません。

そこで、当クリニックでは樹状細胞を未熟な時期に投与するか、または、それぞれの患者さんに適切と考えられる人工ペプチド(ガンの目印)を与えて投与する方法で治療を行っております。

投与方法・回数は、2〜3週間に1回、皮下投与になります。6〜8回程度の投与後、継続の有無をご相談いたします。

なお、一度の採血で、樹状細胞治療とハイパーT/NK治療の両方をすることが可能ですので、同時に両方の治療を希望される方はご相談ください。

治療効果

一般的に免疫治療の効果発現には時間がかかります。即効性がありませんので、半年先、一年先を見据えた治療方法になります。

有効率としては、腫瘍の消失+部分縮小+半年以上の安定を含めまして約25〜30%と考えられており、絶対的なものではありません。

他の3大治療と早期に組み合わせることで効果がより期待できると考えられますが、種々の治療に抵抗性になってからでは有効率は下がると思います。

副作用

接種部位が赤く腫れたり、硬結がみられることがあります。また微熱が出ることもありますが、一時的なものです。

治療費