ドクターのコラム - 秋山 真一郎 –

私が考えるがんの先進医療について

医療法人 再生未来 総院長
R未来がん国際クリニック院長 秋山 真一郎

今まで化学療法を行う医師としてがん治療に携わってきましたが誰もが望むがんの完治まではほど遠く悔しい思いをしてきました。その後、樹状細胞がんワクチンと遺伝子治療にたずさわりそれぞれのメリットとデメリットを経験し、がん治療の将来像が見えてきたように思います。

がんは免疫の低下による病気であり遺伝子異常の病気でありかつ代謝の病気です。免疫の低下に対しては免疫力を引き上げる細胞療法や温熱療法の他に免疫逃避の対策が必要でGcMAFが有用です。遺伝子異常には遺伝子治療によるがん遺伝子の消失、がん抑制遺伝子の修復が有効な対策となります。代謝に対しては血糖の調節や抗酸化剤が重要です。

慢性骨髄性白血病のようにドライバー遺伝子といってがんの元になる遺伝子がわかりそこに対し薬物を作り画期的に治療成績が改善したものは5%もありません。つまり95%以上のがんは根本的な原因がわからずの状態です。それでも大腸癌のように過去10年で治療効果が進歩したがんもあれば肺癌や軟部組織腫瘍のようになかなか進歩していないがんもあります。分子標的薬は今後数年で多数日本でも承認されるでしょうが報告をみるとなかなか完治までは遠いようです。

また、がんの治療を難しくするのは薬剤耐性という問題があります。つまり抗がん剤や免疫細胞からいずれがんは逃げる力を獲得することができるのです。幸いにGcMAFと遺伝子治療は従来の治療に比べると格段に耐性の問題が少ないようです。

私にとって再生未来で扱うがん治療は理想の具現化です。継続すれば完治に至る治療を目指し、患者さんに提案していきたいと考えています。

その患者さんは車いすに乗って海を渡って日本に来ました。癌の骨転移による痛みが強かったとみえ、目がくぼみ筋肉のやせは足や胸にとどまらず顔の筋肉まで痩せているのが一目でわかりました。動作も無く硬直しているようにもお見受けしました。

地元の医師は「この癌には化学療法しかない。継続したいが体力的に限界なのでいったん中止します。」と言われたのです。事前に聞いていた状態に比べ一段と厳しく、血液検査やCT画像も含め当院での治療をやるかやらないかの判断をしなければなりません。

「3カ月前までなんとか歩いていました。」との付添いの御家族の話を聞き、「何か容態の変化があればいつでも(私を)呼んで下さい。まずは1カ月の期間限定で治療開始させていただきますがよろしいですか。」の問いに了承されましたので再生未来の免疫療法2nd GcMAFを開始しました。

前述のごとく疼痛による食欲不振の結果筋力低下があるので体重、内臓機能を考慮した上で栄養療法も欠かせません。がん治療はがんを攻撃する武器も大事ですが土台としての体力の向上も重要なのです。一日一日が真剣勝負です。治療を開始して2週間を過ぎたころから体をゆっくり動かせるようになりました。3週目になると表情が穏やかになり食欲が増え、腫瘍マーカーも治療前の1/5にまで下がりました。4週目になるとゆっくりとベッドから起き上がり「良くなってきたので帰国したい。」と言われました。

つい先日まで自力で座ることも困難でしたが家族に支えられ来日し体力がアップして癌も小さくなってきたからでしょうが突然の申し出に驚き、内心大変うれしかったです。2nd GcMAFは1クールの2割しか使っていなかったのですが残りは自国で打ってもらえるとの事で承諾させていただきました。誰もがもっている免疫細胞を強力に活性化する2nd GcMAFを短期間で実感できた1例でした。

私は常日頃、がん患者さんの治療の中でがんを縮小させうる治療の他に今ある患者さんの苦痛をとることに着目しています。

なぜなら苦痛や心理的なストレスががんの成長に関わっていると実感しているからです。

すると2016年3月1日に有名な科学雑誌 Nature CommunicationsにオーストラリアのCaroline Le先生らの素晴らしい知見が報告されました。

どうしてストレスが多いと癌が進行するのかとの素朴な問いに対する一つの答えだと思われます。ストレスは血流を介して転移を促すとする従来の説に対しこの論文ではリンパ節転移をも促すことを証明しました。

癌治療をしていると患者さんのストレスは何があるのか改めて「問診の必要性」を感じます。癌による様々な不安や痛み、さらには寝不足などはできるだけ減らせるような心がけが患者と医療者の両方に重要です。

癌にかかった患者さんが前向きに自分でできることとしての食事療法は奥が深いです。

癌は遺伝子の異常が最初にありその後は増殖するにつれ免疫の低下と代謝の異常を引き起こすのです。

最近もアミノ酸の1種であるvalineが欠乏すると癌の増殖にブレーキがかかるといった論文が報告されました。

どんどん食べるものを減らすと痩せてしまい体力が低下するばかりか筋力が減り結果として歩行困難やそこまでいかなくても外出が億劫になったという話は時折耳にします。

炭水化物制限も健康な体力に恵まれている場合とそうでない場合とは結果が異なっているのでやはり一人一人の状態に合った方法を模索するのが望ましいです。

当院では個人の特性に合わせて食事療法を説明します。

免疫治療の中でも強力なマクロファージ活性化療法(2nd GcMAF)は誕生してから何度か投与法の検討がなされました。現在では進行癌の患者様には連日投与を行うことが多いです。

この治療をしている患者さんから下記のようなコメントがありました。「先生、この治療の注射をしてから2時間くらいで癌のあるところが痛くなるのです。その腹痛の後で便に黒いどろっとしたものが出てくるんです」とのことでした。

癌が崩れて壊死したものが出てくるのだろうと思い毎日注射を継続したところ徐々に全身状態がよくなっていき、4ヶ月後には癌組織が治療前の3割にまで減りました。

「注射をするたびに癌が崩れてしくしくとした痛みが出るのですが、癌が減っていると思えば頑張れます」と明るく言われてマクロファージ活性化療法が効果的に作用し喜ばしい限りです。

癌に対する電場療法の有効性が高いことからアメリカの厚生労働省であるFDAに癌治療の選択肢として認可されました。

ほとんど副作用がない電場治療が広まることは望ましいことです。

そのメカニズムとして弱い電場が癌の細胞分裂を停止させることが示唆されています。

癌治療のメカニズムとしての細胞周期を停止させることは非常に効果が高い治療になり得ると期待されています。

現在、当院では脳腫瘍のほか、消化器癌、婦人科癌、肺癌などで従来療法では効かなかった方を中心に治療を行っております。

ご興味のある方はお問い合わせください。

ワシントンポストに、電場療法で脳腫瘍への生存期間の優位な延長が認められたとの記事が出ました。 脳腫瘍は再発を繰り返す難しい病気です。

しかし、がん治療の有効性の重要な指標である生存期間の延長を証明できたことは極めて有意義です。 がん細胞が治療しにくいことの一つに細胞周期があります。 細胞周期とは、一つの細胞が細胞分裂をして二つの細胞に増殖する過程を4つの時期に分けて周期性を解析します。 がんが無秩序に増殖するのは細胞周期に影響する遺伝子が増えていることが主な要因です。

したがって、細胞周期を止める電場療法は大変画期的な治療法といっても差し支えはございません。

再生未来では脳腫瘍を始め、肺がんや胃がんなど多くの標準治療ができなくなったがん患者さんに実践しています。

アメリカの厚生労働省であるFDAは、癌の種類には関係なく特定の遺伝子異常がある場合に免疫治療の薬を認可しました。

これは従来の癌の種類→大規模臨床試験の結果順という癌治療のガイドラインの概念を変える大いなる第一歩です。

そもそも癌は遺伝子異常の病気であり、遺伝子異常のタイプにより必要とされる抗がん剤が異なってしかるべきなので、今回のFDAの判断は癌治療を受ける患者さんのみならず治療を提供する医療従事者側からも大いに受け入れられることと思います。もっと癌の原因に応じた癌治療が普及すると良いですね。

がんに対する一般的な高濃度ビタミンC療法は、血中濃度を3,500-4,000 mg/dlで効果ありとされています。 しかし臨床的にはこの濃度では有効率が低いのですが、当院では投与するビタミンC を60gまで引き上げることで5,000 mg/dl以上の血中濃度を達成することができ、結果として有効率を引き上げることに成功しました。また、この治療法で最も多い副作用である 血管痛が極めて少ない保存料無添加のビタミンC です。 今までのがん治療で思わしくなく、より良い結果を希望の方はご一報ください。

高濃度ビタミンC療法 についての詳細